何故Mortgage Loanを取得するのが煩雑で難しいのか?
世界の経済を大不況に陥れた元凶はWall Street、Mortgage Lender, 銀行等が利益を貪る為にMortgage Loanを消費者の返済能力や、不動産鑑定評価をまともに行わず、Mortgage Backed Securitiesとしてを世界中にLeverage,切り売り、販売し、金利の変動に伴い、Sub-Prime Loanの金利Adjustにより、返済できない消費者がForeclosureに直面し、銀行自体も不良債権の増大に悩まされ、債権の回収が出来なくなった事です。この為銀行間同士の信用力もなくなり、健全な銀行間信用取引などが出来なくなった事は記憶に新しいところです。
これに対処する為に、連邦議会は、Secure and Fair Enforcement for Mortgage Licensing Act of 2008(the SAFE Act)を通過させ、2011年1月よりMortgage Loan Originationに携わる者のFederal Registryを要求するに至りました。
更に、Fannie Mae, Freddie MacなどのMortgage Backed Securityを購入する
Government Sponsored Entitiesの損失を埋め、Mortgage Loan購入に際し、厳格な適用を要求する事が可決されました。
Mortgage Loan Applicationも統一された用紙を使い、Loan OriginationもStandardized Requirementで審査する事が要求され、所謂手抜きや、必要事項が欠落したMortgage LoanはFannie Mae, Freddie MacのようなInvestorsに持ち込んだ業者、銀行が全て買い戻しをする事、さらに意図的に詐欺を働いたとみなされる場合には巨額の賠償額が要求される現状です。例えて言えば、郵便局に郵便切手を貼った封筒を届けたところ、記載事項が一部抜けていれば、封筒は発信者に返却となり、罰金を科せられるのと、同じことです。
また、借入人の返済可能か否かをCheckする事は非常に厳格で、Checkの仕方もTax Returnで行い、このTax ReturnもIRSよりコピーを取り寄せ、照らし合わせる事、銀行口座の明細を調べ、資金洗浄、詐欺、その他が無いかを調べることが義務付けられております。
また借入人の返済能力算定の仕方も明確に定められていて恣意的に操作が出来ない仕組みで、銀行はFannie MaeやFreddie MacのComputer Softに入力し、一定のRatioを満たすもののみをProcessしているのが現状です。
Credit Reportに記載されているConsumer Debtを必ずTotal Debt Rationに参入する事、所得は自営業者の場合、最低2年間のTax Returnを要求し、2年間のGross Effective Incomeを24で割った数字を月間所得と計算するなどの規定があります。
また、過去の事例を参考に、Mortgage Defaultが多い州、物件種類(例えばCondo.等は、DefaultがSFR(Single Family Residence)と比較して多いため、金利と貸し出しのRatioが違う等を勘案しなければなりません。
個人的な意見ですが、お客様の本質を見極めずに過去の統計、Credit Score,書類審査を重視しまったく融通が利かない現状と思われます。
多くの法律、規定、Disclosureなどがあり、全て書類を完璧にする事のみに努力が注力されているように思われます。
上記の理由が、お客様に何でこんな事まで聞くのかのひとつの説明になります。
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